【過去作品】『明けない夜―犯罪行動心理等分析室捜査ファイル―』⑦

 こんばんは。井桁です。
 本日は第七章、クライマックスです!!

7.終戦

 その殺人現場は人通りの多い渋谷駅前だった。ケイトは、まず駅前のスクランブル交差点に圧倒された。
 歩行者用の信号が青に変わる瞬間、いや数秒前からすでに車道に飛び出している。一度に行き交う人は千人ほどだろうか。しかも誰一人としてぶつかること無く進んで行く様子は、圧巻だった。なぜここが観光地として有名なのか。ケイトは初めて理解した。
 そして、犯行はそのスクランブル交差点で起きたのだ。
 五十嵐が鑑識と所轄の刑事から話を聞き、ケイトに言った。
「被害者は早矢仕晃、二七歳の会社員だそうです。詳しい検視結果はまだですが、死因は背中と腹部を刺されたことによる失血死です。凶器はありませんでしたが、形状は高橋美希の殺人に使われたものと似ています。それと、今回の被害者のスマートフォンは盗られていませんでした」
 ケイトはそれを聞きながら五十嵐に尋ねた。
「ここはいつもこんなに人通りが多いの?」
「ええ。こっち側の駅前はいつでもこんな感じです。人が途切れることはないと思いますよ」
 それを聞いてケイトは納得した。
「計画的犯行ね。この人通りなら少しの不審人物は気にはならないし、少しくらいぶつかっても気にせず歩いて行くでしょう? だから犯人は歩きながら刺したのよ。それもかなりスムーズに。そして、あの駅前の交番もただの抑止力でしかないことをよく知っていたのよ。じゃないと警察の目の前で殺人なんて出来ないでしょう?」
「この人通りの中、歩きながら二ヵ所を刺すのはかなりの技術が必要ですよね。しかも気付かれずに立ち去る度胸といい、逃げ切れると確信していたんでしょうね。犯人は進化しています。そして土地勘のある人間だ」
「そうね。あとはそのスマートフォン。鑑識に早く分析してもらいましょう」
 二人は渋谷を後にした。

 同じ頃、大平と今泉は渡された捜査資料を見ていた。
 被害者は熊野悟。二五歳の会社員。殺害日は村田と高橋が殺された翌日だった。そしてこれ以外に似たような未解決事件は、都内はおろか日本国内にもないという。となると、最初の犯行は高橋のマンションということになる。最初の犯行から熊野の殺害、そして渋谷で起きた殺人も同一犯なら、この犯人は立派なシリアルキラーだ。
 さらに資料を見ると凶器に目が付いた。傷の形状がSamwayのキッチンナイフと一致していたのだ。
 そして熊野の周りの証言にも気になる記述があった。「最近小遣い稼ぎでSamwayを始めた」と周りに言っていたらしい。この被害者もSamwayに関わっているのか。しかも小遣い稼ぎもしていたとはどういうことだろう?
 大平は、佐武にSamwayという会社について調べるよう頼んだ。

 佐武は調べながら要点を的確に伝え始めた。その様子を見ながら、大平は彼女を捜査本部に連れてきて良かったと思った。
「生活用品全般を扱う通販会社ですね。本社はアメリカ、日本支社は渋谷区にあります。日本支社長はトーマス・フラー。クッキングヒーターや鍋、ハンドクリーム、ボディーソープ、それにサプリメントも扱っていますね。生活に必要なものはほとんど扱っています。しかも一般流通していませんね。ディストリビューターと言われる紹介者を通してしか買えない仕組みだそうです。そしてディストリビューターには、月の売上金額に応じて報酬が与えられるとあります」
「接点はこれか?」
 大平は、高橋のマンションにSamwayの製品がそこかしこにあったことを思い出してそう言った。今泉も同じらしい。
「間違いないでしょう。犯人と被害者たちを繋いでいるのはSamwayです」

 ケイトと五十嵐が捜査本部に戻り、鑑識と佐武が早矢仕のスマートフォンを調べた結果、羽矢氏もSamwayの商品を売るディストリビューターだったことが判明した。
 本部にいた捜査二課の捜査員が、Samwayの製品の単価と売り上げに対する報酬のパーセンテージ、早矢仕の人脈から推測したところ、彼は一ヵ月で四〇万円近く稼いでいるディストリビューターだった。
 そして村田が、なぜSamwayのナイフで刺されずに殺されたのか。それは高橋とのチャットアプリの記録から明らかになった。彼女はSamwayの製品を売ろうとしていただけであって、「売っていたわけではなかった」のだ。つまり犯人は、Samwayの製品を売っている人々を殺していた。
 ケイトたちは、完成したプロファイルを発表した。

 捜査本部に集まっている捜査員たちに向かって開口一番、大平が話し始めた。
「今回の犯人は、日本の犯罪史上稀に見られるシリアルキラーつまり連続殺人犯だ。犯人は二〇代前半から三〇代前半の日本人男性で定職に就いている。そして、東京都内の地理や交通に詳しい人物だ。地元民か頻繁に街を歩き回っている人物。また最初の犯行現場の状態から考えて、対人スキルはかなり高いと考えられる。そのため、人と話すことが多く、そして素早く信頼関係を築く必要がある保険会社の営業職や百貨店などの販売員といった職業だろう」
 五十嵐が続ける。
「被害者は、全員Samwayという会社の製品を売っていました。被害者に対する手口は様々ですが、最初の村田綾を除いて、凶器はすべてSamwayで取り扱っているナイフやキッチンバサミです。このことから犯人は、Samwayの製品を売っている人々に対して強い憎しみを感じています。統計的に考えて、彼は過去に何らかの喪失感やトラブルをSamwayによってもたらされているはずです」
 そして今泉が引き継いだ。
「Samwayの販売手法は、約一〇年前に行われていたネズミ講と言われるものと非常に似ています。よって、犯人に過去に降りかかったトラブルは、Samwayが原因だとは断定出来ません。ネズミ講かそれに似た手口による詐欺事件によってもたらされた喪失感が、犯人のストレス要因となっています。このことからみなさんには、こういった詐欺事件によって家庭崩壊が起きたケース、特に離婚や別居など、そういった記録がないか調べていただきたいのです」
 最後にケイトが話す。
「今回の犯人にはリストがあると思われます。最初の被害者である高橋美希のスマートフォンからSamway関係者を探しだし、一連の犯行に及んでいると考えられます。彼にとってこの殺人は彼の過去に対する一種の復讐です。リストに載った全員を殺すまで止まらないでしょう。そして犯行は加速し、手口はますます洗練されていっています。みなさんには、過去の家庭崩壊のケースと同時にSamwayの関係者のリストアップもお願いします。このままでは、日本の犯罪史上例を見ない被害者数となります。一刻も早く彼を見つけましょう。以上です」
 プロファイルを聞いた捜査員たち全員が、明らかに目の色を変えて一糸乱れない返事をした。
 無差別殺人だと思い込み、犯人の手がかりすらなかったのに、捕まえられるチャンスが目の前にあるのだ。血眼にならないはずがなかった。

 プロファイルを基に捜査が進む中、CBMATの四人は、なぜ村田綾だけが首を折られて殺されたのかについて調べ始めた。
 被害者の中で彼女だけが、犯人のリストに一致しないにも関わらず犯人に殺されていた。犯人にとって、彼女が何か特別な存在であることは明らかだった。
 そのことをケイトが言うと五十嵐が言った。
「彼女が殺された場所は、家の中でも死角になりやすい場所でした。とすると、犯人にとって邪魔な存在だったのではないでしょうか。殺害の方法も独特です。短時間で音も無く殺す方法としては理に適っていますよね」
 すると大平はこう分析した。
「確かに殺し方は独特だな。軍関係者じゃないと思い付かない殺害方法だ。犯人はどこかで訓練を受けているんじゃないか? 初めての殺しでこうスムーズにはいかないだろう」
 二人の話を聞いて、ケイトはこう言った。
「確かに殺し方は独特だし、邪魔な存在だというのも納得が出来ます。でも彼女がSamwayの商品を売ろうとしていただけだった。つまり、売っていなかったということも大事ではありませんか? 犯人にとって彼女は無関係だった。それでもその場に居合わせてしまったから殺された。衝動的な犯行とも考えられます」
 それまで黙っていた今泉が口を開いた。
「今回の犯人のトリガーは何でしょう? 過去のストレス要因については分かっていますが、どんなきっかけで、Samwayの商品を売っている人を殺し始めたのでしょうか? 事件の発端は二週間ほど前に、最初の被害者二人が会っていることから始まっていると思うのです。その時、村田が高橋に憧れてSamwayに興味を持った。そしてそのことを犯人に教えたことが、トリガーなのではないでしょうか? 犯人と村田は以前から知り合いだった。そして村田がSamwayに興味を持ったことが、過去のトラウマを思い出させた」
 ケイトが同意した。
「確かに十分あり得ますね。だとすれば、彼女の殺害方法が独特なのも納得がいきます。五十嵐さんが言ったように、死ぬまでの時間が短い殺し方です。その方法を選んだのは、犯人が村田を苦しませないようにしたかった。殺したくなかったという気持ちの表れかもしれません」
 大平が続ける。
「だとすると犯人は、高橋と村田が初めて会ってから再び会うまでに村田と連絡を取り合っているかもしれないな。いや。ほぼ確実にそうだろう。チャットの記録はどうなんだ?」
 大平が話し終わる前に、今泉が記録を調べていた。
「その間だと村田は、高橋美希と会社のグループチャットでやりとりしています」
 同じものを見ていた五十嵐も言った。
「他の被害者とも連絡を取っているみたいですね。早矢仕晃と熊田悟も簡単にですが、数回やりとりしています。それに藤本香瑠と野口志織ともやりとりしていますね。この二人は犯人のプロファイルには当てはまらないでしょうが、メッセージを送っている時期が他の被害者と一緒です。村田は、同じ場所でこの五人と会っていたんでしょうね」
 ケイトがさらに聞いた。
「メッセージの記録から、その時期に連絡を取っていた他の人はいないの? 例えば、数日間の間に村田と会う約束をしている人とか被害者と接触を図ろうとしているとか」
 それには今泉が答えた。
「ほとんどが形式的なやりとりだけですが、一人いました。三崎創とのやりとりが、まさにジャロウ捜査官が言うような内容です。『こないだのセミナーにいた友だちと会ってみたい』、『Samwayの商品をもっと知りたい』と。村田の方もそれに応じる答えを返しています」
「たぶん彼ね。三崎創について調べてくれる?」
 ケイトは経験から判断して確信した。それでも彼について調べるのは、プロファイルを信じているからだ。ケイトたちは、経験ではなくプロファイルを基に捜査をしているのだ。だからこそ彼について知る必要があった。

 捜査本部では三崎創が有力容疑者として、身元の洗い出しと過去の犯罪歴や彼の名前が出る裁判記録など徹底的に調べられた。
 ケイトはここでも捜査令状の壁に当たるのではないかと気が気でなかったが、さすがにそんなことは無かった。これまでに四人を殺した犯人かもしれないとあって、令状が出るのは早かった。
 そして集められた彼の情報を見て、ケイトそしてCBMATの三人は、三崎創が今回の連続殺人犯だと確信した。
 三崎創。二二歳の会社員で群馬県の前橋市出身だった。大学まで県を出たことはなく、卒業後は都内の運送会社で営業職として働いている。そして――これが確信する理由だった――両親は彼が中学校に上がるときに離婚していた。
 原因は、母親が霊感商法やネズミ講にのめり込み、借金漬けの毎日を送っていたことだった。借金をして、何の価値もないのにあると言われたものを高額で買い、価値がないからこそまた同じように高い買い物をする。そんな母親の異常性に父親はついて行けず、離婚した。
 母親の異常性を理由に、父親が親権を主張して裁判まで行われたが、皮肉なことにその異常性が子どもへの愛情の表れだと裁判で判断され、親権は母親に渡ったのだ。
 一二歳前後で父親不在。しかも親権を得た母親が異常であるという家庭環境は、シリアルキラーを生み出すには十分な要素だった。
 そして、この段階で警察は記者会見を行った。CBMATとしては、犯人の暴走を恐れて会見はするべきではないと考えていたのだが、捜査本部長が自らの判断で三崎創が犯人だと公表したのだ。
 ケイトは頭を抱えた。一応は同僚だったので彼のことを悪く言いたくはなかったが、ここまで無能な人間がトップを務めているのはショックだった。
 少なくとも、こちらが彼をおびき出せるような状態だったら記者会見も効果はあったのだが、あいにくこの捜査本部長はそこまでの能が無かったようだ。

 四人は深刻な顔をして捜査本部の一角に集まった。
 大平が言った。
「犯人を追い詰めることになったな。こうなると暴走か崩壊することは明らかだろう」
 ケイトが続けて言う。
「ええ。まったくその通りです。追い詰められたと感じた犯人は、大抵始まりの場所へ向かいます。ストレス要因の原因やトリガーとなった場所や人。なんにせよ彼にとって、すべての元凶であるはずです」
「そうすると母親か?」
 大平が言った。
「可能性はありますが、距離的に考えにくいでしょう。念のため、群馬県警に母親の保護を要請して下さい。それより、最近トリガーとなった場所や人の方があり得ます」
 ケイトの言葉を聞いて、大平は保護の要請のために本部長のところへ行った。
「でも、村田がSamwayに引きずり込まれたことが彼にとってのトリガーだとすると、その張本人である高橋美希はすでに殺されているんです。だとすると場所ですか?」
 今泉が言うと、五十嵐が何か気付いたように言った。
「さっきのチャットのメッセージで『こないだのセミナー』ってあったな。場所は分かるか? この日付で行われたSamwayのセミナーだ」
 五十嵐は言いながら佐武の方を向いた。彼女はすぐに調べ始めた。
「その日に行われたセミナーは一つしかありません。場所は、渋谷にあるSamwayの本社です。待って下さい。登壇者で藤本香瑠という女性が、『自分らしく生きる生き方』について講演しています」
 藤本香瑠もSamwayの関係者か。それを聞いて、ケイトは断言した。
「彼女の講演を彼は聴いているでしょうから、彼女が始まりですね。高橋が殺されていることを考えると。彼女の自宅とSamway本社、そして彼の自宅へそれぞれ行きましょう。野口志織も関係者でしょうから、念のため保護して下さい。そしてSATの出動も要請して下さい。時間はありません。急ぎましょう」

 創は、自分が指名手配されていることを野口志織の元へ向かっている途中で知った。四人の殺害容疑で逃走中だ、と顔写真付きで公開された。
 公開捜査に踏み切られた今、もう彼に残っている時間は無かった。彼はターゲットを変更し藤本香瑠の家へと向かった。元を絶たなければこの悲劇は終わらないからだ。
 美希と香瑠とのチャットから、彼女の住所は分かっていた。彼が着くのが早いか。それとも警察に捕まるのが早いか。いずれにしても彼の最大にして最後の戦いが始まった。

 ケイトはSAT隊員三名と藤本香瑠の自宅へと急いでいた。その間に佐武から連絡が入る。
「三崎創と村田綾との接点ですが、大学時代のようです。就職活動に関するセミナーで知り合っていますね。当時はそれほど親しい様子ではなかったと友人たちは話しています。それと会社の同僚によると、彼はここ数日有休を使って休んでいるようですね。それにセミナーの一週間前から、彼の仕事への熱量が増えていたと話しています。みんな恋人でも出来たのかと思っていたみたいですね」
「了解。ありがとう」
 ケイトは手短に答えて、彼をどう説得するか考え始めた。
 久しぶりに大学の友だちから連絡がきたのに、それが自分のトラウマを思い出させるきっかけになったということは、彼をシリアルキラーにさせる引き金として十分だった。
 誰も死なずに帰るには、彼が感じている使命感を消す必要があるだろう。しかしこういう事件では、犯人は射殺されることがほとんどだった。
 日本社会が銃に慣れていない、特に警察の銃の扱いには厳しい目が向けられていると聞いていたケイトは、少し憂うつな気持ちになった。
 全員生きて帰れるようにと願っていつも突入しているが、今回はいつもとは別のプレッシャーがケイトを覆っていた。一つのミスも許されないプレッシャー。
 ケイトは自分の銃を握り直した。愛用のグロック22。無理を言って日本に持ち込ませてもらったものだ。発砲することが無いように祈ろう。
 その時、他の二カ所に三崎創はいなかったと連絡が入った。念のため、Samwayの本社に爆発物や毒物が仕掛けられていないか確認してもらっているが、恐らく大丈夫だろう。
 ケイトは、これから自分が行く先に彼がいると確信した。

 創は香瑠の家にいた。首筋にあの魔法のナイフを突き立てながら。
 彼の目の前の女は、ひたすらに命乞いをしていた。
「やめて! お願いだから! 力になるから! 私に出来ることはなんでもするからお願い!」
 だが彼にとってその言葉は無意味だった。
 この女がすることはSamwayに引きずり込んで人を壊すことだけだ。そして壊れた人たちを増やし続けるだけだ。全くもって無意味だ。無価値だ。こんなゴミは殺した方がよっぽどいい。
 そう思ってナイフを首筋に食い込ませようと力を入れた瞬間、ドアが開いた。

 ケイトはいつも通り突入した。いつも通りを意識しすぎて「FBIよ!」と言いそうになったがそれは言わずに済んだ。SAT隊員に続いて、最後にケイトが突入したからだ。
 隊員たちは全く無駄の無い動きで、一人はまっすぐ犯人にMP5を向け、他の二人は各部屋を制圧した。
 ケイトもグロックを三崎創にまっすぐ向けた。
『クリアー!』
 ほぼ同時に報告が聞こえ、二人が戻ってきた。
 今、三崎創は三方向から完全に包囲されており、SATの三人は全員、いつでも撃てる状態で待機していた。
 ケイトはそれを横目で見ると、両手を挙げて敵意が無いことを示しながらグロックをホルスターにしまった。ゆっくりと。彼がよく見えるように。
 そして、ミスが絶対に許されない説得を始めた。
「三崎さん。私は警察のケイト・ジャロウです。あなたを助けに来ました」
 彼は言った。
「助けに?」
「ええ。まずは、そのナイフを渡してくれませんか? 力にならせて下さい」
「それは無理だ。この女は俺を、いや他の全員を不幸にする元凶なんだ。俺が今やらないと、もっとみんなが不幸になる」
「それは分かっています。だから来たんです。あなたが伝えたいことは私が必ず伝えるし、Samwayの人たちの本性も暴く。約束します」
「ダメだ。それはダメなんだ。俺がやらないと。終わらせないとダメなんだ」
 彼はダメだと繰り返しながら、そして自分に言い聞かせるように言いながらナイフをさらに食い込ませようとした。
 ケイトがそれを見てさらに説得しようとしたその瞬間――。
 発砲。
 彼を三発の9ミリ弾が貫いた。それは正確に彼の急所を貫いた。
 注意深くSAT隊員が犯人に近づき包囲する。一人がナイフを蹴り飛ばす。
 藤本香瑠が逃げるようにケイトに抱きついてきた。
 脈を診た隊員がケイトを見て小さく首を振る。
 それを見たケイトは小さく天を仰ぎ、香瑠の手当のために救急車を要請した。

 ついに次回最終章!(長い…)またよろしくお願いいたします!!

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